ミツバチのささやき

女子大学院生日記。カンボジアのこと,映画のこと,三線のこと,アートなこと,日々の徒然。

昔々,あるところにおじいさんとanaちゃんがおりました。
おじいさんは山へ芝刈りに,anaちゃんは川へ洗濯に行きました。

えっ!?anaちゃんは川へ洗濯に行きました・・・!?

これは,今は昔でなく,現在,カンボジアでの農村のお話です。

村での滞在が始まりました。

朝は鶏が時を知らせ,牛がモーモー,豚がブヒーブヒーと鳴き,アヒルが列を成して散歩しています。
高床式の木造の家が並び,稲刈りを済ませたおじさんが,たくさんの稲を積んで牛車を走らせます。

高床式の家の下は,影で涼しく,村の人たちがハンモックにゆられながら談笑し,ラジオから歌謡曲が流れ,井戸のポンプを押す音が聞こえてきます。

村の子供
※副村長の子ども。高床式の家の下で。

パパイヤやオレンジ,バナナの木がたくさんの実をつけ,木々が鮮やかな花を咲かせています。

ステイ先のお宅はちょうど40歳ほどのご夫婦と小学生から高校生までの子供が4人,両親を亡くした小学生の姪っ子甥っ子2人を預かる計6人家族。
ご主人は警察官。奥さんは農村では少数派の「主婦」です。

村で初めての日曜日。この家族の「洗濯日」です。

「洗濯は,井戸でもいいし,川でもいいし。でも,川の洗濯の方が楽しいわよ」。

と奥さん。

楽しいとなれば,やっぱ川に行くっきゃないでしょう。

長女のレスミー(仮名;高校2年生)の引率で,洗濯物を持って川へ向かいます。
川の水は決してキレイではなく,土色に濁っていて視界0メートル・・・。
下の子供たちは洗濯をしながら,楽しそうに川に飛び込んだり泳いだり。

川岸に小さな椅子を置いて座り,川からバケツに水を汲み,たらいでゴシゴシ服を洗います。洗剤は合成洗剤を使うのが,日本昔話とは違うところ。

洗い終わるとカヌーにたらいを載せ,われわれもカヌーに乗り込みます。
下の子たちが泳いでカヌーをひっぱり,少し水のきれいなところへ連れていってくれます。
カヌーの上から洗った服を川に入れて,ジャブジャブジャブジャブとすすぎです。

軽く絞って干すだけで,強い日差しがカラカラに洗濯物を仕上げてくれます。

カヌーに乗って川で洗濯。
なんとも牧歌的で楽しい日常のひと仕事なのでした。
ここ,世界遺産はアンコール・ワットのある街,シアムリアップ。
日本人の団体観光客も毎日100人単位で訪れている。

こんな有名な観光地ということもあって,家族や知人,大学関係者が次から次へとやってくる。訪ねてくれるのは,ホントにとてもとても嬉しい。
しかし,1週間のうちに3回のトンレサップ湖クルージングにアンコール遺跡観光。
なんだか自分がツアー・ガイドのように思えてくる日々である。

そんなアテンドが途切れ目なく続き,気が付くとこちらに戻ってすでに2週間も経過していたりする。

さて,本業にそろそろ戻ろう。

私の調査地は,ここシアムリアップの中心地から西へ約16Kmのところにある農村である。
今日の午後から,村での住み込み調査を始める。

シアムリアップの街は,おっされーなカフェやバーも並ぶいわゆる観光地方都市だが,少し入ればすでに「ど・いなか」。

食事には井戸水に薪や炭を使い,牛や水牛,にわとりが村の中を駆け回る。

1週間に一度程度のペースで街の家に戻り,調査をまとめ,メール等の処理をする予定。
Blogもその度に,村の生活について報告することになりそう。

さてさて,いよいよ本業の本業が始まる。
今まで農村での調査経験はあるものの,実は住み込みは初めて。

ちょっとドキドキ。
どうなることやら,次の報告をお楽しみに。
一時帰国を終え,カンボジアはシェムリアップに戻ってまいりました。
相変わらず,こちらは日中30度を超える暑さです。バテバテ。

こちらでの生活報告の前に,日本での一時帰国時のご報告を。

自分への2つの「おめでとう!」がありました。

1つは,学振(がくしん)。

大学院生への研究奨励金・研究費支給の申請が,みごと面接免除で採用内定!
まさか,まさかの採用。何度も通知の書類を見直しました。


もう1つは三線(さんしん)。

沖縄民謡登川流のコンクールがありました。
コンクールとは,昇段試験のようなもの。
新人賞,優秀賞,最高賞と課題曲を大きなホールで沖縄から来られた師匠たちの前で弾き・歌い,合否が決められます。
初挑戦のanaは新人賞を受験し,無事に賞をいただきました。

コンクールの後の誠小(せいぐゎ)こと登川誠仁先生はじめとする先生方の公演もさいこーに楽しかった!です。


こんな幸せを胸に,再びカンボジアに戻ってきました。
こちらでも,もっともっと大きな幸せがありますように。
余命2ヶ月から半年と言われてから,はや1年4ヶ月ほどが経ちました。

ちぃちゃん,元気です。

超,甘えん坊で淋しがり屋のちぃちゃん。
みんなにいつも構ってもらいたい。
だから,みんなが大切なものが大好きです。

押さえ込み

こうやって,鞄やジャンパーを押さえ込みます。

「ちぃちゃん,返して〜」。

と言ってもらいたいから。

anaの帰国が近づいています。
ちぃちゃんに負けじ劣らず淋しがりのanaも,ちぃちゃんに会えなくなるのがつらいですっ。ぐすん。